吉田博の木版画「姫路城 夕」吉田博の姫路城は同じ版木から青い空のバージョンと夕方のバージョンが制作されています。こちらは夕方バージョンで昭和3年に摺られた作品となります。この版画の初摺りは大正15年に摺られました。その2年後の昭和3年に、昭和天皇即位の奉祝記念として発売された、「ENTHRONEMENT OF THE ONE HUNDRED TWENTY-FOURTH EMPEROR OF JAPAN」という豪華な洋書の付録だったのがこの版画です。通常、吉田博の版画の落款(余白の文字)は初版の制作年となり、後摺りであっても変更されることはありません。この版画は、おそらく昭和天皇即位記念であったために落款をわざわざ即位の礼の元号と年に変更した、大変めずらしい作品です。紙サイズ:約 39cm × 26cmイメージサイズ:約 35cm × 23.5cm状態:全体にわずかなヤケマージンや裏面に薄シミが出ている箇所があります。(写真6枚目)画部に点汚れ(シミ?)が見られる箇所があります。(写真7~8枚目)が、90年の歳月を考えればかなり良い状態といえます。※額はついておりません※品ですので、神経質な方はご購入御控え下さい。※パソコン、携帯など環境の違いにより、作品画像と現物の色合いに相違がある可能性があります。ご了承ください。神経質な方やご不安な方のご購入はご遠慮ください。吉田 博:1876年(明治9年)9月19日 - 1950年(昭和25年)4月5日新しい浮世絵版画である新版画を確立した人物として川瀬巴水らとともに知られる。日本の洋画家、版画家。自然と写実そして詩情を重視した作風で、明治、大正、昭和にかけて風景画家の第一人者として活躍した。 欧米での知名度が非常に高く、戦後、吉田のアトリエは進駐軍の芸術サロンのようになった。敗戦直後の1945年(昭和20年)の秋には、いち早くダグラス・マッカーサー夫人も、下落合のアトリエを訪問している。イギリスのケンジントン宮殿の中にあるダイアナ妃の執務室にも吉田博の木版画が飾られていた。